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ほぼテク 7月21日GPTのライバルになるか?ついに登場IBM WatsonからLLMが登場!その名もwatsonx!

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ほぼテク読者の皆様、いつも大変ありがとうございます!
我妻裕太です。

本日もよろしくお願いいたします。
GPTに関する連続投稿約87日目です!

本日は最新情報アップデートです!楽しみな話題です!

大好きWatsonからLLMが登場!

腕, 人工知能, ロボット, 原子, オートメーション, バックグラウンド

2023年7月11日、IBMは企業向けAIとデータプラットフォーム「IBM watsonx」の一般提供を開始しました。watsonxは、「watsonx.ai」(基盤モデルを活用したAI開発向け)、「watsonx.data」(データレイクの柔軟性とデータウエアハウスの性能を備えたデータプラットフォーム)、「watsonx.governance」(責任、透明性、説明可能性を備えたAIツール)の3つの製品から構成されます。

現時点で、前の2つが提供開始され、後者は2023年秋の提供予定です。watsonx.aiは基盤モデルを利用し、自然言語処理に焦点を当てた業務を支援します。また、watsonx.dataは、クラウドとオンプレミスの全てのデータに単一のエントリーポイントからアクセス可能にし、将来的には自然言語でデータ探索と視覚化を可能にする予定です。

「IBM watsonx」

  1. watsonx.ai:基盤モデルを活用したAI開発向け
  2. watsonx.data:データレイクの柔軟性とDWHの性能を備えたデータプラットフォーム
  3. watsonx.governance:責任、透明性、説明可能性を備えたAIツール

ついにビッグブルーからもLLMモデルが登場しました。その名も「watsonx」!Watsonファンにはたまらない名前ですね。2016年にIBMWatsonの日本語版が公開されてから早約7年?が経過しましたが、バージョンアップして新サービスが公開されました!

ここ最近色々なLLMモデルが発表されていますが、watsonxもIBM独自の考えのもとに特徴があるようです。watsonxの紹介ページをもとに弊社なりのまとめを作成しましたので、よろしければご覧ください。

watsonxの特徴

watsonxは、IBMが2023年に発表したエンタープライズAIプラットフォームです。watsonxは、企業がAIを導入し、ビジネスを変革するための包括的なソリューションを提供します。watsonxには、AIの開発、デプロイ、管理を支援するツールやサービスが含まれており、企業はwatsonxを使用して、AIを自社のビジネスに迅速かつ簡単に導入することができます。watsonxの特徴は、次のとおりです。

1.統合されたAI開発環境

watsonxは、AIの開発、デプロイ、管理を支援するツールやサービスを統合した環境を提供します。これにより、企業はAIを自社のビジネスに迅速かつ簡単に導入することができます。

2.スケーラブルなAIプラットフォーム

watsonxは、企業のニーズに合わせてスケーリングできるAIプラットフォームを提供します。これにより、企業は、AIを自社のビジネスのあらゆる規模に展開することができます。

3.セキュアなAIプラットフォーム

watsonxは、企業のデータを保護するためのセキュリティ機能を備えたAIプラットフォームを提供します。これにより、企業は、AIを自社のビジネスに安全に導入することができます。

watsonxは、企業がAIを導入し、ビジネスを変革するための強力なツールです。watsonxを使用して、企業はAIを自社のビジネスに迅速かつ簡単に導入し、ビジネスを変革することができます。

IBMらしい!かっちりセキュアなブランド戦略でエンタープライズ向けを前面に出しているAIがwatsonxです。大好きChatGPTやGoogleBardに対するネガティブなセキュリティイメージを払拭したブランド戦略かもしれません。他社との違いを明らかにしている点はさすがビックブルーです!

で、本日は勝手に4大LLMモデルの特徴を分析してみました。何かの参考になれば幸いです。

4大LLMモデルの特徴とは?

 ChatGPT、GoogleBard、watsonx、Llama2はいずれも大規模な言語モデルで、テキストを生成したり、言語を翻訳したり、さまざまな種類のクリエイティブ コンテンツを作成したり、色々な質問に答えることができます。

ただ実はそれぞれ色んな特徴があるので、今までの実験結果やリサーチの結果踏まえての参考情報をご紹介します。

ChatGPT(個人的にはかなり優秀なLLM)

ChatGPTは、OpenAIによって開発されたオープンソース モデルです。テキストとコードの膨大なデータセットでトレーニングされており、テキストを生成し、言語を翻訳し、さまざまな種類のクリエイティブ コンテンツを作成し、有益な方法で質問に答えることができます。ChatGPTは、創造的なテキスト形式を生成するのが得意で、会話型の AI チャットボットにも使用されています。個人的にはかなり優秀なLLMです。

GoogleBard(LLM界の検索スター)

GoogleBardは、Google AIによって開発されたプライベート モデルです。テキストとコードの膨大なデータセットでトレーニングされており、テキストを生成し、言語を翻訳し、さまざまな種類のクリエイティブ コンテンツを作成し、有益な方法で質問に答えることができます。GoogleBardは、Google 検索を通じて現実世界の情報にアクセスして処理することもでき、より包括的で有益な回答を提供することができます。最新情報を検索したいときにはもってこいのLLM界の検索スターです。

Llama2(未知数ですが期待大です!)

Llama2は、Facebook AIによって開発された大規模な言語モデルです。テキストとコードの膨大なデータセットでトレーニングされており、テキストを生成し、言語を翻訳し、さまざまな種類のクリエイティブ コンテンツを作成し、有益な方法で質問に答えることができます。Llama2は、ChatGPTやGoogleBardよりも、有益な方法で質問に答えることに重点を置いています。性能はまだ実験したことがないので、未知数ですが期待大です!

watsonx(セキュリティがとてもアピールポイント)

watsonxは、IBMによって開発されたエンタープライズ AI プラットフォームです。テキストとコードの膨大なデータセットでトレーニングされており、テキストを生成し、言語を翻訳し、さまざまな種類のクリエイティブ コンテンツを作成し、有益な方法で質問に答えるだけでなく、企業の AI 導入を支援するために設計されています。watsonxは、企業が AI を導入し、ビジネスを変革するための包括的なソリューションを提供します。セキュリティがとてもアピールポイントで性能がそこまで低くなければエンタープライズでの利用は期待できます!

まとめ

ChatGPT、GoogleBard、Llama2、watsonxはいずれも大規模な言語モデルであり、さまざまなタスクに使用できます。ただし、それぞれの特徴は異なります。ChatGPT は創造的なテキスト形式を生成するのが得意で、会話型の AI チャットボットにも使用されています。GoogleBard は、Google 検索を通じて現実世界の情報にアクセスして処理することもでき、より包括的で有益な回答を提供することができます。Llama2 は、有益な方法で質問に答えることに重点を置いています。watsonxは、企業の AI 導入を支援するために設計されたエンタープライズ AI プラットフォームです。

どれを採用するかはみなさまの状況や企業のポリシーによるのかと思います。

大事なのは、今回のような歴史を変えた技術が出てきたときに懐疑的なスタンスで構えるのではなく、どうやったら自分たちの身の回りのことや、ひいては社会をどのように豊かにできるかを考えることなのではないでしょうか。

情報が溢れる社会だからこそ、それをうまく乗りこなすことが大事だと思います。その時に必要になってくるのが今回のLLMになると思いますので、色んなLLMを試してみて自社にあうモデルを見つけてみるのもいいのではないでしょうか。

本日の記事がみなさまの何かの参考になれば幸いです。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

それでは、また次回のほぼテクでお会いしましょう!

SRA東北の我妻裕太でした。
さようなら!


原稿執筆
株式会社SRA東北ビジネス・ディベロップメント
チーフ・ディレクター 我妻裕太

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