こんにちは、「今更聞ける!ほぼ毎日テック日報」略してほぼテクの読者の皆様!
SRA東北の我妻裕太です!
本企画は最新テック情報やスタンダードになったテック情報をお届けする番組です!
ITってなに?
ITってどう使えばいいの?
デジタル?
よくわからない!
とお困りの方に向けた番組です!
微力ながらも世の中の皆様のお役に立てれば幸いです。
企画の概要は以下のとおりです。
【配信タイミング】
ほぼ毎日?
【ターゲット】
DX担当者やテック系ビジネスパーソン
【配信情報の種類】
短いニュースレポート
【記事の内容】
最新のテクノロジーに関する注目すべき話題をお届けします。
新しい技術が私たちの生活やビジネスにどのような影響を与えるのか、
専門的な視点から解説します。
さっそく本日のコンテンツはこちら!!!!
SRA東北版ChatGPT誕生しました?
あまりにChatGPTが大好きすぎでAI・人工知能EXPOのマイクパフォーマンスでも「ChatGPT」を連呼していたら、たくさんの方にブースにお越しいただいた我妻なのですが、今回ついにChatGPT風SRA東北ChatGPTを作りました!
自分たち独自のChatGPTが作れる
ChatGPTは強力な人工知能であり、様々な問題解決に利用できます。
しかし、その効果を最大限に引き出すためには、我々自身のニーズに合わせてカスタマイズすることが必要です。
これを実現するのが「ファインチューニング」という手法です。
GPTモデルのファインチューニングとは
ファインチューニングとは、一般的なAIモデルを特定のタスクやニーズに合わせて調整することです。
これにより、一般的な知識を持つモデルに加えて、独自の知識や理解を持つAIを作り出すことができます。
ファインチューニングするために必要なデータとは?
ファインチューニングするためには大量のテキストデータが必要です。
このデータは「学習データ」と呼ばれ、AIが理解しやすい形で整理され、関連する情報を提供します。
学習データはモデルの知識を形成し、その後の予測や応答に影響を与えます。
学習データはどんなものですか?学習データの解説
学習データは、AIが理解するための情報源です。
例えば、SRA東北版ChatGPTの学習データにはSRA東北の文化や歴史についての情報が含まれています。
具体的には以下の2つの値をテキストデータとして用意する必要があります。
“Prompt”と”Completion”は、AIの自然言語処理(NLP)モデル、特にGPT-3やGPT-4などの言語生成モデルで一般的に使われる用語です。
-
Prompt(プロンプト):Promptは、ユーザーがAIに提供する入力のことを指します。例えば、AIに対して「今日の天気は?」と尋ねると、「今日の天気は?」がプロンプトとなります。Promptはモデルにどのような応答を生成すべきか指示を与えます。
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Completion(コンプリーション):Completionは、プロンプトに対するAIの応答です。AIは与えられたプロンプトに基づいてテキストを生成し、それがコンプリーションになります。例えば、「今日の天気は?」というプロンプトに対して、「今日の天気は晴れです。」とAIが回答すると、「今日の天気は晴れです。」がコンプリーションとなります。
イメージは以下のようなものです。
【学習データの例】
{“prompt”: “SRA東北の社長は誰ですか? ->”, “completion”: “元マグロ漁師の社長です。1958年生まれ。 1984年、東北電子専門学校電子計算機課高等科を卒業後、同校へ教員として就職、教鞭に立つ。 1987年、同校を退職し、株式会社東北SRA入社(現 株式会社SRA東北)。 2006年、株式会社SRA東北・執行役員ソリューション事業部長へ就任。\n”}
っという形で今までいうところのQ&Aデータのラベルを変えたイメージです。
すでにQAデータをたくさん蓄積されている企業様は楽手データがある!ということです。
ファインチューニングしてみました
そして、ついに私はSRA東北に特化した独自のChatGPTを作るために、ファインチューニングを行いました!
私が提供した学習データに基づき、SRA東北版ChatGPTはSRA東北に関する豊富な知識?を持つようになりました。
これがSRA東北版ChatGPTや
では、さっそく新しいSRA東北版ChatGPT風AIに質問しみよう。
で、その前にまずは今のChatGPTにSRA東北お社長知っているか聞いてみました!
っということで知らないようです!
おーし、ではそんな中で果たして我々のGPT君は知っているのか聞いてみよう。
うぉっ、おーーーーーなんか知っている風に話している!ミステリアス!
確かにあっている!弊社の阿部は文化芸術が好きで地元のコミュケーションも積極的にしています。
社会貢献もしています。
なんかいい感じ?
っということで我々のSRA東北版ChatGPTは、その独自性が最大の魅力です。
一般的なChatGPTとは異なり、我々のモデルはSRA東北の文化や歴史について詳しく知っています?
この自社特化型AIは、自社の情報をより深く理解するための強力なツールとなります(笑)
特徴は自分たち独自の知識を持っていること
SRA東北版ChatGPTの一番の特徴は、独自の知識を持っていることです。
SRA東北について豊富な知識を持ち、社員が必要とする情報を提供します。
このように、特定の地域やテーマに特化したモデルを作ることが、ファインチューニングの大きな利点です。
独自モデルの活用例
今回はSRA東北自社のデータでしたが、ChatGPTのファインチューニングは、AIモデルを特定のタスクやニーズに合わせて調整し、その性能を最大限に引き出すことを可能にします。
以下に、ファインチューニングされたChatGPTを活用できるユースケースの例をいくつか挙げてみましょう
【カスタマーサービス】
ChatGPTは、FAQに基づいて顧客の問い合わせに自動的に応答するようにファインチューニングすることができます。
これにより、一部の顧客サポートが自動化され、オペレーターの負担を軽減し、顧客に迅速なサポートを提供できます。
【コンテンツ生成】
ブログ投稿、ソーシャルメディアの投稿、マーケティングコンテンツなどを生成するためにChatGPTをファインチューニングすることができます。
特定のスタイルやトーンを持つコンテンツを生成する能力を持つように調整することも可能です。
【教育と学習】
特定の教科やトピックに焦点を当てた教育ツールとしてChatGPTをファインチューニングすることができます。
例えば、数学の問題を解説したり、歴史の事実を教えたりするAIチューターとして利用できます。
【ヘルスケア】
ChatGPTは医療相談を行うためにファインチューニングすることも可能です。
患者が症状を説明すると、可能な診断や推奨される次のステップについて情報を提供することができます。
ただし、これは医療専門家の助けを補完するものであり、診断や治療の代わりになるものではありません。
【地域固有の情報提供】
地域の文化、歴史、地理に関する情報を提供するために、ChatGPTをファインチューニングすることも可能です。
これは地元の観光局や地域振興組織に特に有用です。
これらのユースケースは、ファインチューニングが可能なChatGPTの一部の可能性を示しています。
用途は特定の目的、データ、そしてモデルのトレーニング方法によります。
まとめ
っということでいかがでしたでしょうか。
SRA東北版ChatGPTは、SRA東北の社員やSRA東北に興味がある人に対して貢献します。
これは、ファインチューニングという技術を活用した一例であり、このようにAIを自分たちのニーズに合わせてカスタマイズすることが可能です!
AIは素晴らしい技術です。
大事なのは私たちはそれを利用してどのようにより良い社会を創れるかに頭をシフトすることが大事ですね。
何かの参考になれば幸いです!
また次回お会いしましょう(^O^)/
最新ITほぼ日日記では、今後も新しい技術やトレンドに注目し、その影響や応用事例を取り上げていきます。テクノロジーの進化によって私たちの生活がどのように変わっていくのか、一緒に考え、学んでいきましょう。次回の記事もお楽しみに!
原稿執筆
株式会社SRA東北ビジネス・ディベロップメント
チーフ・ディレクター 我妻裕太
バックナンバー
5月15日(ChatGPTと過ごした3日間?AI・人工知能EXPO出展報告、ChatGPT対応ソリューション多数ございます!)
5月2日(スケール則(scaling law):極めて重要な法則)