こんにちは、ほぼテク読者の皆様、いつもありがとうございます!
SRA東北の我妻裕太です。
本日もよろしくお願いいたします!
本日はChatGPTの活用テクニックではなく、実際の店舗でのChatGPTの活用事例をご紹介させていただきながら、システム開発をするならこんなことができるかもしれません!を私なりに考えて解説したいと思います。
何かの参考になれば幸いです。
それではどうぞ↓
本日ご紹介させていただくのが東京都台東区・蔵前に4月にオープンしました
次世代型書店「透明書店」様です!
会計ソフト開発会社freee社様が東京都台東区に「透明書店」を開設しました。
この書店は、その名前が示す通り、売上や利益などを透明に公開するスモールビジネスの本屋であり、独自のAI「くらげ」も導入しています。
「くらげ」はChatGPTを基に開発され、売上情報をリアルタイムに反映させるほか、お客様と対話をし、おすすめの本を提案することが可能です。また、透明書店では年間7万点の新書籍の中から、より埋もれた本をキーワードから引き上げる機能も検討しています。
店内には数千冊を超えるさまざまなジャンルの本が置かれ、スモールビジネスに関連する本や、ビジネス本、フィクション、エッセイ、マンガ、絵本などが取り揃えられています。
参考にさせていただきました記事は以下のとおりです!ありがとうございます。
【関連リンク】
・ChatGPT・バーチャル店舗… 街の本屋に先端IT
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUD040VX0U3A400C2000000/・蔵前にできた「透明書店」って? ChatGPTを活用した副店長の“クラゲ”が売上も利益もさらけ出す
https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/irohameguri/region/irohameguri-14276
っということで実際の店舗でChatGPTが活用されている最新の事例になるそうです!面白いですねー。書店の店頭利用のアイデアはChatGPTにはもってこいのシーンですね。やはり個人的にも本屋さんでのユーザ体験の課題は欲しい本が見つからない!何を買っていいかわからない!などが多いのではないかなと思います。その部分にChatGPTやデジタルテクノロジーが入ってくるとユーザ体験が向上するのではないでしょうか。
勉強になりますな(^O^)/
システム的な観点で見ていきますと色んなアプローチがあるのかと思うのですが、本をレコメンドするAIという観点で考えると、たとえば以下のようなパターンであればサービス提供できそう!の案を書いてみたいと思います。
案1:ChatGPTに数千冊のデータを学習させてレコメンドする
一番スタンダードに考えるとこの案が1番にくるのかと思います。この案は数千冊のデータを準備して学習させれば完了します。その学習結果をもとにChatGPTが店頭で本を探したり、おススメしてくれたりする案です。うまく学習できていれば色々なおすすめをしてくれるかもしれません!
ただ、リスクは書籍のおススメを自動生成するので、まったく存在しない書籍情報をレコメンドしてしまうリスクはあるのかなと思います。それもまたAIの楽しみだと言ってくれる方がいればいいのですが、変なことは言わないで欲しいのリクエストがあるとちょっとアプローチを変える必要があるかもしれません!
そこで出てくるのが以下の案2です。
案2:ChatGPTは本の目利き、全文検索エンジンとChatGPTの融合
これは前述した案1の課題を解決することができるかもしれません?のアプローチです。具体的には書籍データ自体はChatGPTに学習させず、検索エンジンに投入します。
ChatGPTはどこで出てくるのかというと
- ユーザからの質問文を検索エンジンに投げるためのキーワードに分解する役割
- 検索結果の中からユーザの質問を読んでどれが一番良いのかを判断する役割
この時に売上情報を渡して売上と検索結果、質問を加味してレコメンドなど
で検索の初めと、終わりにでてくるパターンです。
実際にChatGPTを毎日使うと分かってくるのですが、ChatGPTの凄さの一つは検索の置き換えではなく、テキストの解析処理が抜群に優れている点です。
今回の案2も検索自体は既存のテクノロジーを活用して、その結果のテキストを解析してもらうために活用しています。この発想が意外とみなさんあまり無いようで、いつもこの話をすると参考になったとよく言われます!
まとめ
いやーまずは「透明書店」様の事例面白いですよねー。話を聞いているだけでワクワクしてしまいます。今度東京出張の時は立ち寄ってみたいものです。
中身の仕組みはfreee社様で蓄積された多種多様なノウハウが詰まっているので詳細は分かりませんが、本を検索する仕組みをベースに考えていくと今回ご紹介させていただいた内容も一つの実現ストーリーとしてはあるのではないでしょうか。
ChatGPTを自社サービスに組み込む際の参考になれば幸いです。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました!
それでは、また次回のほぼテクでお会いしましょう!
SRA東北の我妻裕太でした。
さようなら!
原稿執筆
株式会社SRA東北ビジネス・ディベロップメント
チーフ・ディレクター 我妻裕太
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