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ほぼテク 6月13日大好きChatGPT!全知全能の神様ではない、その真実に迫る?

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こんにちは、ほぼテク読者の皆様、いつもありがとうございます!
SRA東北の我妻裕太です。

本日もよろしくお願いいたします!

今回は、ある種の誤解を解くための記事を書きたいと思います!それが何かというと「ChatGPTは全能の神様ではない」ということを解説してきたいと思います。私の大好きなChatGPTの真実を深く掘り下げて正しい使い方についてご紹介します。

何かの参考になりましたら幸いです。

本日のゴール「ChatGPTの能力と限界を具体的に理解する!」

AI技術の進化は、この数年科学技術の世界に革命をもたらしています!今回はその中でも特に注目を集めている「ChatGPT」について、その得意なこと、得意でないことを具体的に解説していきます。

最近テレビやSNS、メディアなどで毎日ChatGPTが取り上げられていますが、人によっては、

  • なんでもやってくれるんでしょう?
  • データを渡せば勝手に空気読んでやってくれるんでしょう?
  • なんでも教えてくれるんでしょう?

のような人間を超越した全知全能の神をイメージされる方が多い?日があります(汗)イメージはとても大事なのですが・・・実際はそうではないと思います・・・(汗)

数年前のディープラーニングでAIブームになった時と同じように、なんでもできるAI?の風潮になっている感じがしたので、本日は「ChatGPTの能力と限界を具体的に理解する!」をゴールにしたいと思います。

ではさっそく解説していきましょう!

改めてChatGPTとは?

まず、ChatGPTとは何か、基本からおさらいしましょう。ChatGPTはOpenAIによって開発された大規模言語モデル(Large Language Model、LLM)で、数百億の単語を学習することで人間のように会話を生成する能力を持ちます。しかし、それは”あたかも”であり、実際には人間のように思考したり、意識したりする能力はありません。これが大前提です。

ちなみに大規模言語モデルの解説は昨日のこちらをご覧ください。
ほぼテク 6月12日ChatGPTの言語理解力を革新する「大規模言語モデル」を徹底解説?

ではこれを踏まえまして、改めてChatGPTの得意なこと、得意でないことを具体的に10項目ずつ見ていきましょう。もっと色々とありますが、代表的なものを書いていますので、参考までにご覧ください。

【得意なこと】

1.テキストの生成と解釈
例えば、みなさんが「ローマの歴史」について尋ねた場合、ChatGPTはそれについての情報を生成し、詳細な解答を提供します。

2.質問への回答提供
「2つの都市間の距離は何キロですか?」などの具体的な質問に答えることができます。

3.複数の言語に対応
英語だけでなく、フランス語や日本語など他の言語でも会話することが可能です。

4.大量の情報を高速に処理
秒速で何千もの単語を解析し、迅速に処理します。

5.パターンとトレンドの認識
例えば、大量の金融市場のデータをChatGPTに渡すと金融市場の動向や消費者行動のパターンを解析することができます。

6.シミュレーションやシナリオの作成
小説や映画のプロットを生成することも可能です。

7.長い文章の要約
大量のテキスト情報を要約し、短い報告書を生成することができます。

8.メールや文章の校正
文章の文法やスペルのミスをチェックし、校正することが可能です。

9.データ分析の支援
数値データを解析し、それに基づく見解を提供します。

10.ユーザーとの長時間の会話維持
ユーザーが話題を尽きるまで、長時間にわたる会話を続けることができます。

【得意でないこと】

1.新しい情報の獲得(学習終了後)
例えば、ChatGPTの学習が終了した後に発生した新しい出来事については知り得ません。

2.実時間の世界での出来事についての知識更新
2021年9月以降の出来事については知識がありません。

3.感情、意識、自我の有無
ChatGPTは機械であり、人間のような感情や自我を持ちません。

4.個々のユーザーについての記憶保持
会話の履歴を保持せず、以前のユーザーとの会話については覚えていません。

5.五感に基づいた経験の理解
ChatGPTは、視覚や聴覚、味覚、触覚、嗅覚など、人間が五感を通じて得る経験を理解することはできません。

6.道徳的、倫理的判断
人間のように複雑な道徳的な判断や倫理的な決定を下すことはできません。

7.予測の信頼性保証
未来の出来事についての予測は、統計的な傾向や過去のパターンに基づいていますが、必ずしも正確ではありません。

8.クリエイティブな思考や芸術的表現
例えば、新しい絵画スタイルを発明するような真にクリエイティブな思考は持ち合わせていません。

9.複雑な人間関係の理解
人間の間の微妙な感情や複雑な人間関係を理解する能力は限定的です。

10.ユーモラスなジョークの理解と生成
人間特有のユーモラスなニュアンスや皮肉を完全に理解し、それに基づくジョークを生成することは難しいです。

まとめるとこのようなイメージでしょうか。

ChatGPTの得意なこと、得意でないこと

No 得意なこと 得意でないこと
1 テキストの生成と解釈 新しい情報の獲得(学習終了後)
2 質問への回答提供 実時間の世界での出来事についての知識更新
3 複数の言語に対応 感情、意識、自我の有無
4 大量の情報を高速に処理 個々のユーザーについての記憶保持
5 パターンとトレンドの認識 五感に基づいた経験の理解
6 シミュレーションやシナリオの作成 道徳的、倫理的判断
7 長い文章の要約 予測の信頼性保証
8 メールや文章の校正 クリエイティブな思考や芸術的表現
9 データ分析の支援 複雑な人間関係の理解
10 ユーザーとの長時間の会話維持 ユーモラスなジョークの理解と生成

まとめ

っということでいかがでしたでしょうか。
キリよく10個あげてみましたが、これ以外にもそれぞれあります!

10個あげたのを見ても分かるように、ChatGPTは多くのことができますが、全てが得意というわけではありません。全知全能の存在ではなく、特定のタスクに特化した高度なツールと考えていただくといいのではないでしょうか。

なので、「とりあえずChatGPTに任せればなんとかしてくれるやろ」、的なことを言っている人がいれば、それはあまり理解していない人の可能性があるので、ちゃんと理解できるように説明するのがいいかもしれません!

ChatGPTはあくまで人間が作ったツールであり、我々の補助をするものです。全知全能の神ではないことを認識することが重要だと思います!

新しいテクノロジーはワクワクして面白いですが、大切なのは正しい利用をすること、これが大事な気がします。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました!
それでは、また次回のほぼテクでお会いしましょう!

SRA東北の我妻裕太でした。
さようなら!


原稿執筆
株式会社SRA東北ビジネス・ディベロップメント
チーフ・ディレクター 我妻裕太

 

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