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いまさら聞けないAIコラム第一話「AIって何だろう?」

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皆さんこんにちは!
SRA東北の佐直です。

最近は肌寒い日も多く、秋が近づいてきましたね。秋は食欲の秋、読書の秋、スポーツの秋…やりたいことがたくさんあって悩みますね!

突然ですが、皆さんは「AI」についてご存知でしょうか?

ここ数年で囲碁などのゲームを始め家電や芸術分野でもよく聞くようになった「AI」
自動運転や、囲碁やオセロなどのゲームのニュース、家電製品売り場などで「AI」と耳にしますが実際のところ、「AIってなんだろう?」と思いませんか?

私も、今の部署に入るまで「AI」にあまり明るくなく、今回こちらのコンテンツを連載するにあたり今まで学んだことを整理しながらまとめております!

プログラミング教育の必修化もあり、近年IT技術への関心が高まっています。
しかし、インターネット上にはたくさんの情報があふれていて、何を見てもAIについてよく分からない…何を見ればAIについて分かるのかが分からない…なんてこともしばしば。

AIについての「いまさら聞けないこと」をこのコラムではお伝えしていきます!

この「いまさら聞けないAIコラム」では、とあるIT企業の「AI部署」に配属された新入社員「アイコ」さんが、メンターである「タクミ」さんからAIの仕組み、なぜ今AIがはやっているのか、どんなモノに使われているのかなどについて教わっていくスタイルで皆さんに「AI」についてお伝えしていきたいと思います!

初回は「AIってなんだろう?」

登場人物

とあるIT企業のAI部署の新入社員 アイコ

今年の春からIT会社にシステムエンジニアとして入社したアイコさん。ITはちょっと知っている程度で、半年の社内研修を通してJavaを勉強した。休日は友達と買い物に出かけたり、映画を見たりしている。会社のAI部署に配属されることになった。


とあるIT企業のAI部署の社員でアイコのメンター タクミ

アイコと同じ会社に勤めていて、AI部署に所属しているシステムエンジニア4年目のタクミさん。春からアイコのメンターになった。休日は風景などの写真撮影をしたり、家でパソコンを触っていたりする。写真撮影のために飛行機で遠出したりもする。

とあるIT企業のAI部署…

AI部署、アイコさんのメンターのタクミです。これからよろしくお願いしますね!
 
アイコです!これからよろしくお願いします!
早速なんだけど、アイコさんは「AI」についてどれくらい知っていますか?
えっと…最近、家電製品とか、アプリとかでAIっていう言葉をよく聞きます!でも、それが何なのかはよくわかりません。
そうですね。家庭や身の回りの物にAIが普及してきて身近な言葉になったけど、実際AIがどんなもので、何をしているかって言うのは曖昧で分かりにくいですね。
なので、アイコさんにはこれから一緒に働いてもらうために、今日は「AIって何?」からお話ししようと思います。
ありがとうございます!よろしくお願いします!

1.AIってナンだろう?

まず、AIとはArtificial Intelligenceの略で、和訳すると「人工知能」ですね。
意味としては「推論や判断などの知的な機能を、人工的に実現する技術」です。
なるほど…。
アイコさんはテレビ番組とかで「感情を持って自分から動くロボット」って見たことありますか?
あります!
そういうロボットを作るための技術のことをAIと呼んでいます。
そうなんですね!じゃあ、AIが使われているシステムって何でもできるすごいシステムってことなんですか?
そう!と言いたいのだけど、実際のところは僕たちが作っている・使っているAIって言うのは「感情を持って自分から動くロボットを作るための技術の一要素的な技術」なんです。
えっと…つまり今のAIはまだ「感情を持って自分から動くロボットを作るための技術」ではないってことですか?
そうです。ここ数年でAIに関する技術はとても進みましたが、それでも「感情を持って自分から動くロボット」まではまだまだあります。
そして、その「感情を持って自分から動くロボット」のことを「強いAI」と呼び、「感情を持って自分から動くロボットを作るための技術の一要素的な技術」のことを「弱いAI」と呼びます。

AIとは?

AI(Artificial Intelligence:人工知能)とは推論や判断などの知的な機能を、人工的に実現する技術のことを指しています

現状では「推論や判断などの知的な機能を、人工的に実現する技術」と呼べる技術は存在せず、「推論や判断などの知的な機能を、人工的に実現する技術(人工知能)を作るための要素的な技術」のことを包括的に「AI」と呼んでいます。

将来できるかもしれない「推論や判断などの知的な機能を、人工的に実現する技術」のことを「強いAI」と呼び、現状の「人工知能を作るための要素的な技術」のことを「弱いAI」と呼んでいます。

2.現状のAIにできることってナンだろう?

じゃあ、今のAIにできることってどんなことがあるんですか?
今のAIでは、主に「画像分野」「言語分野」「ゲーム分野」などが特に普及してきていますね。例えば顔写真を撮ると、似ている有名人を判定してくれるアプリとか使ったことがあると思います。
あります!あれってAIが使われているんですね!
そうです。他にも、囲碁や将棋、オセロなどのルールが決まっているゲームや、お問い合わせチャットなどの対話システムでもいわゆる「弱いAI」が動いています。
なるほど…遊びとかで使うアプリのAIは分かったんですけど、仕事とかではどんなものがあるんですか?
例えば、職人や専門家が見なければ判定できないことに対して画像認識のAIが使われていたり、ホームページのお問い合わせや、メールの内容を見て緊急度を区別することなどに自然言語処理のAIが使われていたりします。
職人さんと同じくらい正確に判定ができちゃうと、もう職人さんも必要無くなっちゃうんですか?
いずれはそうなるかもしれないけれど、今のところは「職人さんや専門家、お問い合わせ担当さんなどの手助け」として使われていますね。
そしてそれらのシステムが動いている現場はまだまだ少ないのが現状です。
そうなんですね…。
他にも、スマートスピーカーや自動運転などもそれぞれの操作に特化した「弱いAI」で、これらもまだまだ私たちの生活の手助けとなる技術として使われていますよね。
そうですね!親戚の家でも、スマートスピーカーを使っているのを見ました!子供と会話してたり、母親の家事やちょっとしたことの手伝いも出来ていてすごいと思いました。

強いAI、弱いAI、AIってどんなものがある?

「強いAI」とは、汎用的な機能を持っていて、いわゆる猫型ロボットなどのことを指します。「弱いAI」とは、私たちの身の回りにある「顔写真を撮るとどの芸能人に似ているか判定してくれるアプリ」や、「チャット形式で会話やお問い合わせ対応を行うシステム」というものが例として挙げられます。

現状の「弱いAI」においては「画像や音声を認識して判定・判別すること」や「文章からを解析すること」、「ルールが決まっているゲーム」など特定の機能に特化しています。これらをどのようにして「弱くないAI」にするかという技術も盛んに取り組まれています。

現状の「弱いAI」のままでは「人が行う作業の手助け」程度でしかなく、そのAI自体も人の手で「学習」させる必要があります。

おわりに

そういえば先日9/6に最新のAI活用事例を知りたい人へのセミナーがありましたね。
はい!AIについて実際の使われ方を聞けて、とても勉強になりました!
それはよかったです。そのセミナーに参加したレポートも、ぜひ書いてくださいね。
はい!

イベント概要:
【ソフトバンク様と共催】最新AI事例/活用セミナーを開催

次回予告!

ということで、AIの簡単な概要はこんな感じです。
次回はAIの歴史とその仕組みについてお話したいと思います。
はい!ありがとうございました!

編集後記

「いまさら聞けないAIコラム」「AIってなんだろう?」はいかがでしたでしょうか?
私自身、今の部署に入るまで「AI」にあまり明るくなく、今回こちらのコンテンツを連載するにあたり今まで学んだことを整理しながらまとめております!
次回は「AI」の歴史とその仕組みについて詳しく書いていきますのでよろしくお願いいたします。

原稿執筆
株式会社SRA東北 佐直


添削指導
株式会社SRA東北 我妻裕太

 

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