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知れば得する?SRA東北なんちゃってAI研究所 Vol.4 研究事例「AIにマグロのおいしさは分かるか?」の巻

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皆さんこんにちは!SRA東北の安元です!

SRA東北では日々様々な研究テーマを元にAIの学習データの開発、AIの学習、AIの評価を行っております。本日はその中から1つ事例をご紹介させていただきたいと思います。何かのご参考になりましたら幸いです。それでは最後までお付き合いください!

テーマ:AIにマグロの美味しさは分かるか?

生鮮食品を取り扱うスーパーマーケットなどの施設では鮮度の高い商品を、お客様にお届けすることが重要なミッションとなっています。生鮮食品は劣化の進みが早いため常に鮮度のチェックを行う必要があると考えられます。そこで生鮮食品の鮮度チェック作業をAIに置き換えることができるのではないかという仮説を立ててAIの構築、評価を行いました!前回のバナナの鮮度判定に引き続き、今回は対象をマグロに絞って学習させています。マグロの鮮度の段階を「鮮度が悪く、おいしくなさそうなもの」、「鮮度がふつうなもの」、「鮮度のよく、おいしそう」の3つにわけて、AIにスコアを表示させてみました。

学習結果

それでは、早速学習の結果をご紹介いたします。画像の下には分類された鮮度の段階をAIの確信度(どれだけ分類結果が信頼できるかの数値)とともに記載しています。

鮮度の良いマグロ

最初は、鮮度の良いマグロを分類できるかテストを行いました。見事、鮮度の高いマグロを分類することに成功しています!確かに美味しそうですよね!

鮮度がふつうなマグロ

次に、値引きが必要なマグロを分類できるかテストを行いました。実際にスーパーで値引きされていたマグロを購入して判定してみました(20%引きのメバチマグロの切り身です)。鮮度ふつうが63.7%となかなかの判定結果が得られました!こちらのマグロはこの後おいしく頂きました!

おいしくなさそうなマグロ

最後に、おいしくなさそうなほど劣化が進んでしまっているマグロについて分類のテストを行いました。※画像は劣化されているように通常のマグロの写真を加工したものです。実際に劣化させたわけではございません...。画像でおいしくなさそうと分類することに成功しています!

チャレンジ結果

今回のチャレンジでは、マグロの鮮度の段階を主に色や光沢を基に学習させ、「鮮度が悪く、おいしくなさそうもの」、「鮮度がふつうなもの」、「鮮度のよく、おいしそう」の3つに分類しましたが、ある程度適切に分類することができたので、実際の鮮度判定でも支援という形でAIを活用できるのではないかと思います!しかし、実際には色だけではなく、繊維や種類など、さまざまな判定基準が存在するため、マグロの画像を今後も継続して学習させていく必要がありそうです!

今回のチャレンジを見て、弊社の取り組みにご興味を持っていただけましたら、ぜひ、下記のお問合せ先よりご連絡ください!

お問い合わせ

SRA東北では、今回ご紹介したような研究以外にもさまざまな事例に取り組んでいます!AIを用いた開発、学習データの作成なども行っていますので、ご興味を持っていただいた方はぜひ下記のフォームよりお気軽にお問い合わせください。

お電話でのお問い合わせはこちらからお願いいたします。
受付時間:営業日 月曜日~金曜日 9:00~17:30

 


原稿執筆
株式会社SRA東北 安元


原稿監修
株式会社SRA東北 我妻裕太

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